ルームアコースティック攻略 その2

前回は吸音材選びまでお話ししました。

・手持ちのギザギザ吸音材

・ベーストラップ

・平らな吸音材

私はこの3つの吸音材組み合わせて使うことにしました。

いよいよ設置です。


ちなみに作業中にこの動画をよく視聴してました。

前方はデッドに、後方はほどほどにすると良いらしい。フムフム


作業手順を説明する前に、出来上がりの画像を見てもらうことにします。

文章だけだと伝わりにくいと思うので。

仕上がりはこんな感じです。↓

ではさっそく作業手順を追っていこう。

まずは吸音材を全て剝がした状態で音を確認しました。

久々になにも貼ってない状態で聴いたけど・・・やばかった。w

棚を撤去して壁にダイレクトに音が反射するようになったせいか、以前よりボワボワって感じだった。w

ギザギザ吸音材を貼ってたほうが遙かにマシって感じ。


さてさて、一番最初に設置したのは貼る位置で悩む必要のないベーストラップでした。

これを下から順に1個ずつ積み上げていってその都度音の変化を確認しました。

ちなみにすべて3Mの両面テープで貼ってます。


1個増やすごとにしっかり吸音されていくのがわかったけど、どこまでやれば良いのか分からない・・

後腐れがないようにベーストラップは天井までしっかり設置することにしました。

この段階でかなりバランスが取れてボワボワ感はかなり軽減。w


次に着手したのがスピーカー背面の壁。

前方はデッドにしたほうが良いらしいので、まずはギザギザ吸音材を貼って拡散もすることにしました。

とりあえず下から2段目まで縦横交互に貼って音を聞いてみると、さらにすっきりした音になりました。

でもあの感じがあるんですよ、音がとっ散らかってる感が。


自分の求めてる音はこうじゃない!ということで平らな吸音材の登場です。

吸音性能にこの時点では懐疑的だったわけですが、

左の壁には平らな吸音材を貼るつもりだったので、前方と合わせて2段目まで一気に貼って音を確認しました。


すると、まさに追い求めていた安定感のある音でした。

どのくらい吸音されてるかは正直あまりわからなかったけど、バランス的にこっちのほうが絶対優れてる。

採用です。


次に悩んだのが3段目を貼るかどうかと、左側をどこまで貼るか。

貼ったり剥がしたりして比べたんだけど、3段目まで貼ったほうが良かったのと、

左側も4枚目まで貼ったほうが全体がコントロールできてる感があったのでしっかりと貼ることにしました。


で4段目は写真でご覧の通り、ギザギザ吸音材を縦方向に揃えて貼ってるんだけどこれがポイント。

これがあるのとないのでは解像度に雲泥の差があったのです。


自分が思うに、4段目は天井から近い位置なのでいろんな角度から反射をした音がこのポイントを反射するわけだよね。

多分いらない音なんだと思う。

不要なディレイを切っちゃうような意味合いで吸音材を設置しました。

そしてギザギザの方向もポイントで、左右に散らすよう設置してある。

これが縦横交互に設置すると上下に拡散する箇所が出来るわけで、

そうなるとスピーカーの音に干渉するらしく、音が濁るという結果になりました。


ちなみに左側の壁はギザギザ吸音材は3枚目まで、平らな吸音材は4枚目まで貼ってあります。

ギザギザ吸音材を4枚貼ると、どうも反射した音がリスニングポイントに干渉するらしく音が濁ったので

見栄えは悪いけど貼る枚数を1枚減らしてます。

こんな感じで。↓

そして余ったベーストラップを前方上部に3つ設置。

これは正直どこに設置したら良いか分からなかったので、見栄えも兼ねて感で貼りました。ズコー

安い吸音材なので気軽にカッターで切り刻んで設置してます。w


仕上げに!2枚余った平らな吸音材を右側スピーカー背面の窓枠に貼り付けました。

カーテンで見えないけど、できるだけ左右同じ響きにしたいという願いを込めて。w

これで画像と同じ設置が完了です。


当初は前面をデッドに、後方は響きを残して。みたいな構想だったけど

色々試した結果、それは不可能でした。


何故ならそもそもデスク、スピーカーの配置が宜しくないので

下手に反響を残すと左右のバランスが崩れてしまうんですね。

正しい位置に機材を置くことができる人のみ許される、高度なセッティングって感じですなぁ。


まぁ、出音には満足してます。

つまり平らな安物吸音材はしっかりと吸音してくれたって事です。

しかも想像以上に。


全然耳が気持ち悪くならないし、明らかに前よりモニター環境がレベルアップしてる。

見た目的にも前より良くなったし本当に大満足って感じですな。

黒い吸音材を敷き詰めた、あの見た目が本当に嫌だったんだよねぇ。w


以上で設置編終了。

このまま終わると自己満ウゼーってなるので、

次回、最後に周波数特性の測定結果公開と自分なりの総括で締めくくります。


周波数特性変えるために吸音処理したわけじゃないけど、

やっぱり測っておかないと不安だよね。

「いや~、良くなった!」とか言って、測定してみたらグチャグチャになってました!

とか洒落にならないので。


変わってなくてもいいけど、測っておく必要はあるってことですな。w

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