apollo twin usb のジレンマ

私がapollo twin usbを購入して約2年半が経ちました。

最近機材の話題ばかりでつまらないかも知れないけど、

apolloシリーズ及びUAD-2について長々と語ってみる。


まずは価格表をご覧ください。

 APOLLOシリーズ

APOLLO SOLO DSP=1コア ¥78,562

APOLLO TWIN X DUO DSP=2コア ¥106,194

APOLLO TWIN X QUAD DSP=4コア ¥163,350

APOLLO X4 DSP=4コア ¥209,000

ラックマウント

APOLLO X6 DSP=6コア ¥264,627 

APOLLO X8 DSP=6コア ¥313,500

APOLLO X16 DSP=6コア ¥434,500


UAD-2拡張カード

UAD2 SATELLITE QUAD CORE (USB/TB3) DSP=4コア ¥96,800

UAD2 SATELLITE OCTO CORE (USB/TB3) DSP=8コア ¥142,780

UAD-2 QUAD CORE (PCIe) DSP=4コア ¥91,960

UAD-2 OCTO CORE (PCIe) DSP=8コア ¥143,660


自分の感覚だと、APOLLOシリーズはすべてプラグイン掛け録り用の機材です。

上位モデルのラックマウント式APOLLOは価格に大きな違いがあるものの全て6コア。

6コアでUAD-2プラグインのみでミキシングを完結するのは難しいです。


勿論、UAD-2プラグインは物によって負荷が大きく異なるし、

楽曲のトラック数によっても使用するプラグイン数は変わってくるので

絶対無理とは言えないです。


APPLLOシリーズを選ぶ際は、宅録の規模に合わせて選ぶのが恐らくベター。

AD/DAの質にも拘りたい人はXシリーズを。

そしてプラグインのミキシング時の恩恵はプラスα程度に思っておいた方が良いと思います。


打ち込み主体でミックス時にプラグインをジャンジャン使いたい人は

拡張カードを買ったほうが圧倒的にコスパが良いと思う。

特にOCTO COREはコスパが良い。


そして自分がapollo twin usbを約2年半使って直面した問題、デメリット。

それは拡張性の無さ、そしてPC周りの制約が多い事。

これは最近の投稿と内容が被るけども。


apolloシリーズの弱点であるAD/DAを外部で行おうとしても、

apollo twinにはデジタルアウトが付いてないんだよね。

それは現行ラインナップのapollo twin Xでも同様。

apollo X4以上にしかデジタルアウトが付いてないです。

つまり、apollo twinは終着点です。

ユニゾン機能が気に入ったとして、もしその他で不満が出たら非常に悩ましい選択を強いられる。


「PC周りの制約が多い」については、WINユーザー目線になるんだけど、

大きく分けて2つの制約があって、

・AMD製CPU使用時の動作保証なし、サポート対象外

・Thunderbolt 3接続

の2つです。


intelよりAMDのほうが完全に良いCPUを作ってると自分は思ってるけど、

AMDに乗り換えるリスクがデカすぎるんですよ。

UAに何十万と注ぎ込んで、PC乗り換えたらUAD-2使えませんでしたとか洒落にならない。

対応は未だだとしても、今後サポートしていきますという

姿勢があれば良いんだけどそれが無い。


あとTB3接続も結構足かせで、WIN環境でTB3接続って面倒くさいよね。

自分がapollo twin usbにした理由も前のPCでTB3接続できなかったからで。

TB3接続できたとしてもケーブルが短いので機材の置き場所に制約も生まれるわけで。

USB接続とTB3接続両方できるならTB3接続できることはメリットになると思うけど、

TB3接続しかできないとなると、これはもはやデメリットに感じてしまう。


以上がWINユーザー目線での問題なんだけど、

実はMACユーザーにとっても問題が起きてるよね。

MACもintel製CPU使うのやめて自社製のM1を使い始めた。

そして現状UAD-2はM1と互換性が無い。

さすがにM1は今後対応すると思うけど、もうちょっと導入のハードルを下げて欲しいよね。

MACしか使えないLUNAとかどうでもいいから、そこの所どうにかしてほしい。


intel同様、UAもこのまま行くと落ちぶれるんじゃないか・・

さすがに無いか。w


しかしサードパーティのVST/AUプラグインも着実に進化してるので、

UADプラグインの音質面での優位性って確実に薄れてくると思うんだよね。

(UAD‐3とかのアップデートがあれば別だけど、あったらあったでDSPの処理性能の課題が浮き彫りになりそう。)

唯一揺るぎないのはDSPで処理する、CPUへ負荷を与えないという優位性すら危うい。

肝心のSHARCプロセッサーももう限界に来てると思うのです。

(CPUに比べSHARCプロセッサーの処理能力は非常に低い。

尤も、用途が違うので一括りに処理能力が低いとも言えないんだろうけど)

ファンレスでヒートシンク付けた上でDSPの処理能力を向上させるとか出来ないのかなぁ。


で、ここまで文句しか言ってないけどw

apollo twin usbの自分の評は、オーディオIFとしての使い勝手は◎。

USB接続で使えるのでWINユーザーにとっても導入のハードルが低くて良い。

UADコンソール含め、機能的にもUADプラグインを使えるし素晴らしい。

しかし、そこからの拡張性が無いので終着点。


自分が今考えてるのは、apolloシリーズとおさらばするか否か。


apolloシリーズを継続するならapollo X6がターゲット。

理由としては、スピーカーを3つ繋げたいので(現状オーディオIF2つに分けて繋げてる)豊富な入出力端子と、X4よりも若干優れたDACスペックとDSP数。

デジタルインアウトも搭載。

この場合、PCはintelCPUで作らないと駄目。TB3ポートも確保せねばならない。

置き場所に若干困る。


おさらばする場合はPrism Sound Lyra2がターゲット。

この場合、オーディオIFとUAD2を切り離す。

2in4outなのでサブスピーカー2つをモニターコントローラーを介して接続する。

メインスピーカーは音質下げたくないので直で繋ぐ。

ユニゾン機能とはおさらばだけど、lyra2のADCの品質は非常に評判が高い。

デジタルインアウトも搭載。クロック出力も可能。

USB接続かつ安定性においても評判が高い。

AMD製CPUで自作PCを組んでも、オーディオIFはおそらく動作する。

しかしUAD-2 OCTO COREが動作しないリスクは付いて回る。


何でこんなに悩むかって、

この価格帯になるとできるだけ長く使いたいじゃん。

でもPCは絶対乗り換える必要性が出てくる。

使用環境に対してハードルが多数あると後々面倒なことになりそう。


しかし単純な使い勝手と言う意味では、apollo X6が理想なんです。(慣れも含めて)

音質面も確実に今より上がるし。

さらにプロモーションでUADサテライトでもゲットしようものならウハウハ。


つまり、実はすべてintel復権にかかっている。

intelがAMDを越える爆速、省電力、低価格CPUを作ってくれたらすべて解決する。

intel 12世代 Alder Lake-Sの発表が今年の9月にあるようです。(噂話)

製造プロセスが10nmになるかもしれません。(噂話)


という訳で、機材の話もそこそこに肝心の音楽制作を頑張ってきます。

ではでは。ノ


ついでに予告しておくけど、次回も機材の話をする。(オイ

あさひのDTMブログ

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